お互いを思いやる心

喧嘩をしながらも、47年の年月を一緒にいた2人なので、父が亡くなったとき母のことがとても心配でした。ただ当の本人はそんなに落ち込む様子もなく、淡々と過ごしていたように見えます。
しばらく実家に通っているうち、ある日母が1枚の写真を見せて私に言いました。「これ、お父さんの若いときの写真。かっこいいでしょ」。そう話す母は少女のように微笑んでいます。お世辞にもかっこいいと言える父ではありませんが、母にとっては唯一無二の人だったんだと実感しました。遺骨に毎日話しかける母を見て、母の心の中ではまだ生きているんだ……そう思います。
父の遺品を整理していると、母を思って残したであろうものがいくつかありました。専業主婦だった母が困らないように今後の生活のことや、自分がいなくなったときに何をどうやって暮らしていくのかを伝えたノートなど、そこには心配性の父が、ずっと前から準備して来たであろう足跡が見え隠れしていました。
まとめ
これだけ長い間一緒にいて、それでもなお、お互いを思いやることができるなんて、なんて幸せなことなのだろうと思い、わが親ながら感動しました。母に来世でまた父と出会いたいかと聞いたら、即答で「もちろん!」と言っていました。
結婚なんて良いことない!と思っていた私ですが、こんなふうに思い合える人と出会えたら、また結婚するのもありかな……そう思えるようになりました。もうすぐ50歳、子育ての卒業を間近に控えて今後の人生観を改めて考えようと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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