大逆転!
一方の私は、会社のあるフロアまで階段を登り切った後、会議室に入り、面接官として準備を進めていました。そして、数分後にノックの音が。
人事部の社員に通されて入室してきたのはA男でした。「は? お前……諦めて帰ったんじゃ?」と、まだ事態を把握できないようです。
「何をバカなことを。私は今日の面接官よ」
「面接官? ここの社員!?」
動揺する彼に、社員が極め付きのひと言。「では社長、お願いします」
A男はがくぜんとした表情で「しゃ、社長!?」と声を上げました。
私が満面の笑みで、「本日はわが社の最終面接にお越しいただきありがとうございます」と告げると、A男はしどろもどろになり、文字通り泡を吹いてしまいました。
高慢男に一喝!
「なんで高校しか出ていないお前が、社長だなんて……」
この期に及んで見下してくるA男を前に、私は、冷たく言いました。
「昔、言ったわよね? やりたいことのために就職するって」と過去を振り返りつつ、自分が両親の会社で経験を積み、起業したことを説明したのです。
「わが社は学歴ではなく、やる気と向上心を重視しています。高卒だからと人を見下すような人間は必要ありません」と伝えました。「面接は以上です。お引き取りください」
彼は歯ぎしりしながら、面接室を飛び出していきました。








