動かぬ証拠
それから1時間後、私は案の定、部長に呼び出されました。「まだ君はA子さんに嫌がらせをしているのか! いいかげんにしろ! 変な直訴までしやがって……」
そこで私はポケットからスマホを取り出し、ある動画を再生しました。
「これはお土産泥棒を突き止めるために、しばらく給湯室に設置しておいたカメラの映像です。もちろん人事部の許可を得て。お土産を根こそぎ強奪していくA子さんの姿が映っていますね」
部長は証拠を見て息をのみましたが、高圧的な姿勢は崩しませんでした。「土産くらいで騒いで心が狭いんじゃないか?」
「では次にこちらをご覧ください」
続いて私が見せたのは、尾行の際に撮影した映像。映っていたのは、公衆の面前でイチャついている部長とA子の姿でした。弟の予想通り、彼らは不倫関係にあったのです。
その後、2人は社長に呼び出され、職場の秩序を乱したとされ降格、謹慎に。部長は慰謝料を請求されて離婚し、子会社に異動となりました。お局A子も自主退職。惜しまれもせず、静かに会社を去っていったのです。
こうして、私たちの職場はこれまで以上に働きやすくなりました。
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お土産をネコババするとは、何とも情けないですね。それどころか部長と不倫というのは救いようがありません。お局の退職は正に自業自得。働きやすい職場環境になってよかったのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








