歩数よりも大切なこと
さすがに夫もこれはマズイと思ったらしく、義母に注意を促しました。「その道は車も通るし、危ないからやめなよ」「え? でも、見通しは良いし、車は私に気付くわよ」「お袋。車から見えているとは限らんし、よろけたら今度こそ車にひかれるぞ。歩数を稼ぐために危ないことしたって意味ないだろ。歩きたいなら、近所の路地を回ればいい。少々坂はあるけど、つえを使ってゆっくり歩けば? そして、雨の日の外歩きは無茶。家の中で歩いてよ」。夫の強めの発言に、さすがの義母も転んだ事実の手前、反発できず、不承不承ながらうなずきましたが、つえを使うことには抵抗がある様子でした。
これで義母が歩かなくなって衰えても困るなぁと思っていたところ、私の職場の先輩が「こんな講座があるよ」と1枚のチラシを見せてくれました。役場の主催する「いつまでも若々しく!シニアのためのウォーキング講座」の案内でした。歩き方からつえの使い方や栄養面のアドバイスなども学べる講座らしく、頑張り屋の義母には向いているかもしれないと思いました。チラシを1枚持って帰り、テーブルの新聞の上にそっと置いてみたところ、義母の目に留まったようでした。
講座を受けた義母は、実際につえを使った歩き方の体験をしたそうで、「一緒に講座を受けた人の中で、私は一番じょうずにできて褒められたのよ」とうれしそうに話し、その後つえを使って近所を歩くようになりました。歩数にこだわり過ぎることもなくなりました。
まとめ
健康のためにと思って始めたウォーキング。当初は義母が自己流で歩数を稼ぐことに夢中でしたが、家族のアドバイスや専門家の指導を受けて、本来の「健康維持」という目的に立ち返り、落ち着いたようです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:森原あさみ/50代女性。平日はお勤め、週末は農業。夫、子ども、義父母と暮らしている。多忙でも趣味やスポーツの時間はなるべくキープ。育児、介護、町の行く末までいろいろ気になる。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
★関連記事:なぜ祖父はいつも新聞を読んでいたのか? 子どものころに抱いた疑問がようやく解けて








