つらい治療の支えになった仲間の存在
術前には、抗がん剤治療としてEC療法4コース、パクリタキセル4コースの全8コースを受け、その1カ月後に乳房全摘手術をおこないました。皮膚から出血もあったため、腹囲から皮膚を移植して胸に持ってくる方法が選択されました。入院期間は通常3週間ほどですが、看護師として自宅でケアできたため、1週間で退院することができました。
抗がん剤治療では体のだるさが特につらく、「言いようのないだるさ」が常にありました。しかし、同じ時期に同じ病気になった友人たちとの励まし合いが大きな支えとなりました。
乳がん治療中も美しくいるための工夫

抗がん剤治療では髪がすっかり抜けてしまいました。乳がん治療では100%脱毛するといわれており、私も例外ではありませんでした。しかし、髪が抜ける前に準備したウィッグ(ボブ・ミディアム・ロング)の3種類でおしゃれを楽しむことにしました(画像はボブのウィッグを着用)。看護師時代には、髪を伸ばすには束ねる必要があり、髪型に制限がありました。「自由なおしゃれ」ができるこの機会を「病気の恩恵」と捉えました。
ウィッグ選びでは扱いやすさや自然な見た目を重視し、人毛50%・人工毛50%のミックス毛を選びました。また、自分で頭囲を詰めたり調整したりしてカスタマイズしました。手芸が得意だったため、自分で糸で縫い直すなどして快適さを追求しました。こうした工夫によって、「美しくいること」を意識することで精神的な支えにもなりました。
体力回復のため規則正しい生活への取り組み
治療後、自宅療養期間中には体力回復と規則正しい生活リズムを取り戻すため、女性だけの30分健康フィットネス「カーブス」への入会を決意しました。以前通っていたジムでは継続が難しかったため、営業時間や女性専用という環境面で通いやすく、私にぴったりでした。
また短時間で運動できる環境で続けやすく、体力回復だけでなく、人との交流やコーチのサポートもあり、心身ともに癒やされる時間となりました。
まとめ
乳がんという大病は私に「当たり前の日常」の大切さを教えてくれました。この経験から「今この瞬間」を大切に生きることや、自分らしくあるための工夫や努力の必要性も学びました。同じ境遇の方々にも「自分らしさ」を忘れず前向きに生きてほしいと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
医療法人社団 沢岻美奈子女性医療クリニック理事長。産婦人科医。
2013年より神戸で婦人科クリニックを開業。女性検診や更年期を中心に女性のヘルスケア領域に長く従事。2025年9月には、恵比寿に婦人科・美容皮膚科Takushi clinicを開業。更年期ドックでの女性特有の健康評価から治療までを、経験豊富な産婦人科女医がワンストップで提供。心身の不調が特徴な更年期の揺らぎ世代を対象に、“女性医療コーチング”という新スタイルで全人的なサポートをおこなっている。また、Instagram(@takumina _clinic)や、podcast「女性と更年期の話」、YouTubeチャンネル「8時だヨ 更年期全員集合」などを通じ、幅広く情報発信をおこなっている。
イラスト/山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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