警察犬にまさかの反応
母と友人がいよいよ警官の前を通る番になりました。当然やましいことはないので堂々と通過しようとすると、なんと先ほど吠えていた警察犬が、友人の持っていた紙袋に近づいてきて顔を紙袋の中に突っ込んだまま静止したのです。
一瞬でその場の空気がピリピリとしたものに変わり、背筋に冷たい汗を感じました。でも、言葉は通じないかもしれないけれど、態度であれば伝わると思った母と友人は、「やましいことは一切ありません!」と言葉にするかのように胸を張り、堂々とした態度を取るようにしました。
その後、しばらくしても警察犬が先ほどのように激しく吠えることもなく、ただずっと紙袋の中に頭を突っ込んだままであることを不思議に思った警官が中身をそっと確認すると、中には機内で出たハンバーガーが入っていました。
友人もハンバーガーを入れていたことは失念しており、勇ましい警察犬のなんともいえない、かわいらしい”失敗”に、その場の雰囲気は一気に和やかなものに変わりました。母と友人は無事、オーストラリア国内へ迎え入れていただくことができました。
ただ、さすがというべきでしょうか。そのハンバーガーには一切口をつけられていなかったそうです。
まとめ
とっさの事態であっても毅然(きぜん)とした態度で正当性を主張したという母と友人の話を聞き、もし私だったらきっと、不安からパニックになってオロオロとしてしまい、結果的に無罪であっても、何倍もの時間や手間がかかっていたのではないかと感じました。
現在、年老いた母からも「もっとどっしりと、物腰・態度を構えなさい」とアドバイスを受けることがあります。当時の母たちの年から考えれば、倍くらいは生きている私ですが、どうすれば「堂々とできるのか」を考えて、今後も年を重ねていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害持ちの夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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