一番大切なことは
祖父は熱弁しました。「君は高学歴かもしれんが、社会に出たら赤ん坊と一緒だ。先輩は後輩に教え、後輩は先輩に教わって、どうしたらうまくいくかを考え、失敗と成功を繰り返すのが人間! くだらんプライドや過剰な自信は無意味。頭が良い君ならわかるはずだろ?」
これを聞き、真っ青になっていたA山が顔を上げ、謝罪したのです。「す、すみませんでした! 俺が間違っていました。謝らせてください……」
「ここから変われるかどうかはあなた次第。チームを大事にして先輩をリスペクトしてね」と言った私に、彼はこっくりうなずきました。
「じゃあ、さっそく皆で手分けしてプロジェクトを成功させるわよ!」
実は私は、A山の知らないところで、プロジェクトの準備のフォローを他のメンバーに頼んでいました。そのおかげもあり、改心したA山が尽力したことで、無事にプロジェクトは成功したのです。
それから月日は流れ、A山の入社から1年がたちました。今では彼も、チームワークの大切さを十分にわかってくれています。これなら、次の大型プロジェクトも任せられそうです。
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学歴自慢で自意識過剰だった新人社員。しかし、大型プロジェクトをひとりで完遂するのはやはり至難の業ですよね。チームはそのためにあるもの。皆で協力しあって何かを達成することの大切さを肌で学べて、良い経験になったのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








