学歴だけでは得られない人脈
「私は社歴が長いから、いろいろな部署に知り合いがいてね。経理の子が困っていたのよ、うちの部署だけお金の流れがおかしいって。それで、私も協力して調べてみたら……。誰かさんが大口契約をゲットするために、会社のお金を勝手に使って高額の接待や贈り物をしていたみたいなのよね」
A男は真っ赤になったり真っ青になったりしながら、あぐあぐうなっています。
「ちなみに私、人事にも仲の良い友人がいてね。誰かさんの学歴が怪しいって言うから調べたら、有名大卒のはずが違うじゃない。前職の企業名も偽証だった。私の退職届を勝手に提出したのもあなたよね?」
ここまで黙って聞いていた上司は、ついに激怒しました。「今の話は本当か?」
「え、と、それは、その……」
「君は、とんでもないことをして契約を取っているようだな? 高額接待に賄賂? 学歴詐称をした上に、先輩の退職届を捏造? 君のことは徹底調査して後日処分を決めるから、自宅待機していなさい」
数日後。上司の話によると、調査の結果、A男の悪行が次々に判明。経理や人事の担当者たちが証言し、証拠も出てきたのです。当然ながら、彼が決めた3憶の契約は白紙に。相手方ともよく話し、警察沙汰にしない代わりに、A男は会社にお金を返済させられ、自主退職という形で辞めていきました。
一方の私は、その後も別の大口契約を取ることができ、なんと会社から表彰されました。もちろん誠実な営業活動の成果です。これからもバリバリ頑張っていきたいと思います。
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学歴自慢だけでなく数々の嫌がらせをしていたA男は、かなりのブラックな人物でしたね。結末も身から出たサビ。会社としては、法的にもギリギリだったかもしれませんが、早々に判明してよかったですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








