義母、大暴走!
法事の当日、私は朝から義実家で準備をしていました。義母や義妹が手伝ってくれることはなく、頼みの義父も、お坊さんの相手で体が空きません。会場となる義実家の掃除や料理などはすべて私がやらなければいけません。
準備がほぼ整ったところで、親族が集まってきました。義母が出迎えると、何も知らない親族は「今どきご実家で法事だなんて、おじいさんも喜んでいるでしょう。お料理も素晴らしい」と称賛の嵐。
すると義母は、自分と娘(夫の妹)の2人で準備をしたと誇らしげに胸を張ったのです。障子の陰でこれを聞いていた私は、腹が立って仕方がありませんでした。
その上義母は、親族に私の悪口まで言っていたのです。
「嫁は、何をしているんだか知らないけど、いつも仕事優先でね。子どももまだなのに、長男の嫁として失格でしょ?」という暴言が聞こえました……。
「よそ者は帰って」
招待客が全員そろい、いよいよ読経が始まるというとき。義母は私に、「じゃあ、赤の他人は帰って」と言ったのです。
私があっけに取られていると、「聞こえなかった? よそ者は帰って。家族だけでやるんだから」と追い打ち。その背後には、ニヤニヤしながら義母に同調する義妹の姿が……。親族は戸惑っていたようでしたが、私は、満面の笑みで返事をしてやりました。
「そうですか。では、お言葉通り、帰ります」
そこへ、仕事で来られないはずの夫が登場! 息子がいることに驚く義母ですが、実はこれ、私たちの作戦の1つだったのです。
「母さん、あなたは俺の大切な人になんてことを……」
私は、夫に心配をかけまいと嫌がらせのことは話していませんでした。しかし、義父が夫に報告し、私のことを気にかけてくれていたのです。夫はこの法事を使って、義母や義妹の本性を暴くことにし、義父と作戦を決行。仕事で来られないふりをしつつ実家の奥で、2人の様子を観察していたのでした。








