逆転劇でスッキリ
私が去って1年後、父の会社は大混乱に陥っていました。兄は従業員に見下され、父も引退できずに采配に悩んでいたようです。そんなある日、兄が血相を変えて私に連絡してきたのです。
「出勤したら従業員全員が退職届を出してきた!」と。私がいなくなった会社は、信頼も秩序も崩れたのです。「お前、妹の分際で起業したんだってな……。従業員も取引先も皆、お前の会社に行くって言っていた。泥棒ネコが!」
これには、そばで聞いていたらしい父も「何だって?」と割り込んできましたが、その後は言葉にならないようでした。
今さら気付いても遅い! 私は退職後、米国のビジネススクールに通い、自分の会社を起業。以前からの知り合いや取引先、同僚たちが私のところに来てくれたおかげで、これからベンチャー企業として活動の場を広げようとしていたところだったのです。
その後すぐに父の会社は倒産。兄は散財した挙句に、多額の借金を抱えているようです。
私は父に心の中で叫びました。「ねえ父さん、あなたが信じた男尊女卑の世界は崩れたのよ。私は、私の力で生きてみせる!」と。
--------------
娘を認めようとしない父、妹を見下して放蕩三昧の兄。どうしようもない男性陣をさっさと置いて、自立した女性は強いですね。同僚や取引先の人々がついてきてくれたのも人徳のなせるわざ。これからも頑張ってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








