
私は大企業をクライアントに持つ経営コンサルティング会社に勤務中。仕事が大好きな35歳です。両親と弟と4人で暮らしていますが、父と弟も私以上に仕事人間です。皆が仕事にまい進していたある日、弟が勤務先について相談を持ちかけてきて……。
弟からのSOS!
仕事が終わり、母の手料理を囲んで家族団らんの時間を過ごしていたとき……。弟が深刻な表情で相談を持ちかけてきました。「実はさ、うちの会社が今ピンチらしいんだ……」
聞けば、社長が代替わりしてから、会社の経営が不安定になっているのだとか。
「新社長のAさんがどうもね……」と話し始めた弟。「今後を見据えた投資だ」「攻めの姿勢でいく」と、会社のお金をあらゆることにつぎ込み、マネーリテラシーの欠如や現実を直視しない姿勢に、弟も社員一同も危機感を抱いているというのです。
そしてなんと、「姉さんはコンサル会社の部長なんだから、うちの社長にそれとなく話をしてみてくれない?」と頼んできました。
本来なら、クライアントから相談された場合に経営状況や今後の方針を一緒に決めていくのですが……。大事な弟のため、そしてわが社の営業もかねて、この社長と話をしてみようと決意しました。
「わかった。じゃあ日時を決めたら教えてね。訪問するから」と応じた私は、社員たちを救うべく行動を起こすことに決めました。
清掃員に怒鳴る社長
一方そのころ、新社長のAは自身の浪費を正当化。「俺がオヤジの代よりもデカい会社にしてやる!」という意気込みのもと、高級車やタワマンなどに浪費し、外見にばかりこだわっていたのです……。
弟や社員たちが提言しても、「仕方ねぇから社員の給料を下げるか」と、まるで的外れな判断をしようとしたのだとか。
そんな中、いよいよ弟がセッティングした私の訪問日になりました。A社長には、「大手企業をクライアントに持つコンサル会社の部長が会いたがっている」と伝えたため、鼻高々で『忙しいが仕方がない、会ってやるか』という話になったのです。
こうして私は弟の会社にやって来たのですが、会議室の手前まで通されて、しばらく社長を待つことに。しかし、会議室の前の廊下にはゴミが散乱。角に置いてあったゴミ箱の周りにも空き缶やらペットボトルやらがあふれているほどで、見かねた私はゴミ拾いを始めました。
そのとき、男性の怒鳴り声が聞こえたのです。「なんだお前は! これから会議なんだ、清掃員は目障りだから消えろ!」
そう。暴言を受けたその女性とは、この私だったのです。怒りを覚えた私はその場でアポを取りやめるメールを送信。弟にも、「この会社とはもう関わらないほうがいい。転職したら?」と告げました。








