実はその人は…
数日後。あの清掃員がコンサル会社の部長をしている私だったと知った社長は、大慌てで弟に泣きついてきたのだとか。そして、急いで私の勤めるコンサル会社に謝罪に来ると言いだしたようです。
息せききってわが社にやって来たAでしたが、迎えたのは私だけではありません。わが社の代表を務める父が仁王立ちしていたのです。
「いつも息子がお世話になっています。先日は、御社に伺った娘のことも叱責していただいたようで……。至らぬ点がありましたかな?」とピシャリ。Aはしどろもどろになりながら、「清掃員と間違えた」と謝りましたが、父はさらに一喝。
「清掃の方を見下すことがそもそもありえない。さらに、掃除が必要なほど廊下が汚れていたそうじゃないか。こんな社長の会社には息子を任せられないし、コンサルティングも控えさせていただく!」
こうしてAはすごすごと引き下がっていきました。その後、弟は実力を見込まれて他の会社からヘッドハンティングを受け、転職に成功。Aの会社がこのまま倒産するのか、それとも再生できるのか……。それは、A自身のこれからの行動にかかっています。
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人を見た目で判断し、暴言まで吐いた非常識な新社長でしたが、最後はガツンと言えてよかったです。残った社員のためにも、これから心を入れ替えて会社を再建できるといいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








