母の気持ちを大事に
そんな現実を見て、私が思ったのは「この状況に一番歯がゆさを感じているのは、以前から”パーペキでないと気持ちが悪い”と言っていた母なのではないか」ということです。
私が掃除や家のことに手を出してしまうと、やり方と違うと母が怒りだしてしまったり、かえって二度手間になったりしてしまうことも懸念されましたが、何より母のプライドが傷ついてしまうのではないかと感じました。
また、壁にかかっていたカレンダーにはメモや予定もびっしり書かれていたため「忘れないようメモを取る」などの対策も最大限にされていることがひしひしと伝わってきました。それでも忘れてしまうことに、いらだちを覚えている様子も見受けられました。
そのため、お手伝いとして手を出すことや「メモを取れば?」など口を出すような「母の衰えに対する直接的な行動」はせず、最低限「汚さないようにする」ことや「母が楽しい時間を過ごせるようにする」などの間接的な行動を意識して、実家で過ごすことにしました。
まとめ
普段は電話しかしていないからわからなかったり、見た目が若いから伝わりにくかったりするものの、超人的でありパーペキな母はもういないという現実を突きつけられました。またそのことに、母だけでなく私自身もしっかりと向き合っていかなければいけないことをひしひしと感じました。
母と過ごせる残された時間は、決して短くもないですが、長くもないように感じています。母が自らの老いを通して私に伝えようとしていることを、最期の瞬間までしっかりと受け止めて学びにすることが、子どもである私の努めであり、母に対する礼儀であると感じました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害持ちの夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)








