壊れたボトルと、家族のやさしさに涙があふれた夜
やっとアトラクションに乗り終え、へとへとになった私たち。少しでも癒やされたいと思い、私はかわいらしいキャラクターのボトルに入った飲み物を購入しました。
そのドリンクを手に、ゲートのほうへ向かって歩いていたときのことです。ふとした拍子に手がもつれて、うっかりそのボトルを落としてしまいました。そして、ボトルは無残にも壊れてしまったのです。
普段なら「まあ、仕方ないか」で済ませていたはず。でも、その日は朝からずっと歩き続け、炎天下の中で並び続けて、心も体も限界でした。ボトルが壊れた瞬間、ぽろっと涙がこぼれてきて……。気付けば、止まらないほどの涙があふれていました。
そんな私の様子を見た娘たちと夫は、ギョッとしたような表情に。「ママの大事なボトルだったのに……」と、悲しそうな顔でボトルの破片を拾い始めました。
私はベンチに座らされ、涙が止まらないまましばらくひとりに。娘たちと夫は、無言でどこかへ行ってしまいました。
やっと少し気持ちが落ち着いたころ、「私、何を泣いてるんだろう……」と急に恥ずかしくなってきました。そんなとき、3人が戻ってきて、私に何かを差し出してきたのです。
それは、壊してしまったものとまったく同じ、キャラクターのドリンクでした。
「落ちてたのを集めたよ〜」と、わざとらしく笑って言う3人。そのやさしさに、私はまたしても涙が止まらなくなってしまいました。
まとめ
40歳を過ぎて、体力の衰えを感じることが増えてきました。娘たちの世話を焼いているつもりが、気付けば私のほうが支えられていたんだなぁ……と、あの日の出来事を思い返してしみじみ。もっと娘たちと笑顔で過ごせるように、私もちゃんと体力つけよう。そんな決意を胸にした、忘れられない夏の1日でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:大野肉美/40代女性。2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
イラスト/おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)








