危ない危ない!
私は冷静に言いました。「じゃあ、あなたの大手への転職採用は見送ります」と。
「は? 採用を見送るって何の話? え、俺の転職のことか? お前にそんな権利があるわけ……」
あまりのおめでたさに私はあきれるばかり。「もしかして、自力で採用が確定したと思っていた?」
実は、彼の転職先は私の会社の最大取引先で、彼の入社も、相手企業の社長に目をかけられている担当営業の私が推薦したことで実現したのです。そのことを明かすと、彼は顔面そう白です。「う、うそだろ……」と土下座して許しを乞いましたが、ときすでに遅し。
「土下座に価値はない。転職は白紙と相手社長に伝えるから」
彼は結局、前の会社はすでに退職してしており、転職もかなわずという体たらく。とりあえずのバイト三昧に陥ったようです。
私はというと、別れてから一層好調です。「危うく大間違いの相手と結婚するところだった」と笑って話せるまでに。「私、年齢を気にして、自分らしくなかった……」と省みました。まだまだ35歳。これからは変に焦らず、仕事に精を出し、本当の自分を隠さずに歩いていこうと思います。
--------------
学歴主義の両親に甲斐性のない息子の言動はショックでしたね。でも、最後は全部ぶちまけて、スカッとしたのではないでしょうか。これからも年齢を気にして結婚を焦ることなく、自分らしいすてきな日々を送ってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








