
極端な考え方をする母のもとで育った私。特に食育へのこだわりは、家庭を持った今もなお、私の中に色濃く残っています。けれど最近、その教えに少し揺らぎが生まれました。
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両極端な当時の母
私の母は、今でこそ年を重ねてずいぶん穏やかになりましたが、若いころはとても気性の激しいタイプでした。何事も「黒か白か」と極端に考えることが多く、大人になった今でも「あのとき、なぜ怒られたのだろう?」と首をかしげるような記憶がたくさんあります。思い出すとモヤモヤすることもありますが「母も当時は余裕がなかったのだろう」と思うようにして、深くは追及しないようにしています。
ただ、母から受けた食育だけは、家庭を持った今でも私の中に重く残っていました。
母の理論でおこなわれた食育
例えば、栄養豊富で体にいいと言われるトマトについて、母は「カットした時点からどんどん栄養が逃げていくから、切ったらすぐに食べないと意味がない」と言っていました。
幼いころの私は、母に言われるがまま、カットしたトマトをその場で急いで食べていました。少しでも時間を空けると「もうこのトマトには栄養がなくなった!」と叱られてしまうからです。
当時、私に「それはちょっと違うんじゃない?」と教えてくれる人もいました。でも、そうした話を母に伝えても「じゃあ、あんたは栄養のない残りカスを食べてなさい」と言い放たれ、まったく聞く耳を持ってもらえませんでした。子どもの私の言葉は、母に届くことはありませんでした。








