
高校時代、クラスメイトの体臭に気付いた私。誰もが見て見ぬふりをする中、悩み抜いた末に本人へ伝える決断をしました。そのひと言が、思いがけない変化をもたらすことになります。
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「あの子…」夏が近づき、ざわつき始めた教室
私が高校生だったころ、同じクラスに、時々おしゃべりするくらいの女の子がいました。入学当初から、すれ違うとふわっと独特なにおいがして、「あ、もしかして…」と気付いてはいたのですが、特に気にしないようにしていました。
けれど、季節が夏に近づき、汗ばむ日が増えてくると、教室の中でもそのにおいが少しずつ目立つようになりました。やがてクラスメイトたちも気付き始め、彼女の近くを通るたびに鼻をつまんで笑ったり、陰でコソコソ話したりするようになりました。
そうした様子を見るたびに、私は胸がチクチクと痛みました。誰も本人には何も言わずに笑っているのがつらかったし、それを知らずに笑顔でいる彼女を見るのも、苦しかったんです。彼女自身は、その様子にもにおいにも気付いていないようでした。
本人に伝えるべきか、悩んで…
見ていてとてもつらくて、私は一番仲の良い友人に相談しました。「本人に伝えるべきかな」と。すると友人は、「体臭って、結構深刻なこと。でも、『あなた、ちょっと…』なんて直接言ったら、絶対に傷つけるよね」と悩みながらも、私の気持ちに寄り添ってくれました。
話し合った末、私たちはまず遠回しに伝えてみようと決めました。制汗スプレーや汗拭きシートを何種類か買ってきて、「新しいの出てたよ! みんなで試してみない?」と、その子を含めて数人で使ってみることにしたんです。香りや使い心地の話で盛り上がりながら、私は心の中で「お願い、気付いて。せめて体臭ケアに興味を持って…!」と必死に祈っていました。








