
鼻水やせきなど風邪症状はないのに体温を測ると微熱がある……。これは40代・50代の更年期世代に見られる症状です。微熱だけなので受診するほどでもないと様子を見ていても、何度か起こる場合は心配になります。女性の体の変化と微熱にはどんな関係があるのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。
教えてくれたのは…
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
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微熱が気になる場合はまず内科を受診

どれくらいまでの熱を微熱というのでしょうか。
「平熱が37度以下の人の場合、目安として37.0~37.9度までの体温を微熱といいます。38度以上を発熱とするのが一般的です。しかし、平熱には個人差があり、体温の低い人は35度台の場合もあり得ます。1日の中でも午後になると高くなったりするなど、年齢や時間帯によって異なります」(駒形先生)。
微熱というと37度くらいまでと思っている人も多いのではないでしょうか。意外に高く感じましたが、更年期症状として微熱を訴える人は多いのでしょうか。
「婦人科に微熱だけで受診される患者さんは少なく、まずは内科を受診されるケースが多いと思いますし、それが良いと思います。微熱を症状とする病気のあらゆる可能性が否定されてから、更年期症状を疑う順番が正しいです」(駒形先生)。
更年期は水分や血流のアンバランスが原因に

内科など受診しても微熱がたまに出るという場合、更年期とはどんな関係が考えられるのでしょうか。
「これまでずっと過多月経やダラダラ続く月経があった場合、毎月体内の大量の血液や水分が失われていきます。血液が減れば深部体温が下がるので内臓が冷えないように上げようとして微熱が出ることがあります。
また、更年期は痩せにくく太りやすいと感じる人が多い時期でもあるため、むくむから、水太りになるからと十分な水分補給をしない人も多いですね。人間は汗を出すことで体温を調節していますが、慢性的な水分不足で汗を出せずに熱が上がっていくことがあります。
また、更年期はホルモン低下の影響で血流の分布が変わり、上半身に血液が集まりやすいのが特徴。熱を測るときは脇の下などが多いですが、上半身が熱くなりやすいので、熱が高めに出ることがあります。
生理前の高温期が影響している場合もありますが、それは基礎体温をつけてみないとわかりません。ただ、更年期に入ると生理前の高温期は和らぐ場合が多いです」(駒形先生)。
以上のように、さまざまな理由から40代の微熱は引き起こされているそうです。








