200人分のオードブル予約が入った日
そんな中、ある日突然、200人分のオードブルの予約が入りました。近隣に新しく移転してきた会社の懇親会用だそうです。
店長は大喜び。「これで今月の売上目標は達成ね!」と上機嫌でした。私たちスタッフは張り切って準備を進めようとしましたが、店長は「いつもの冷凍品を詰めとけばいい」と軽い指示を出すだけ。
そして迎えた予約当日――信じられないことが起きました。なんと、店長が食材の発注をすっかり忘れていたのです。
「今からじゃ到底間に合いません。他店に応援を頼むしか……」と進言すると、店長は「そんなことしたら私の評価が下がるでしょ!」と怒鳴り、解決策を考えようともしませんでした。
プロの技が光った手作りオードブル
そのとき、Aさんが一歩前に出ました。「大丈夫、なんとかするから」と言い、青果・精肉・鮮魚の担当者を呼び集めたのです。
Aさんを中心に、皆が店内の食材をかき集め、総菜チームが総出で調理を開始。3時間後、無事に200人分のオードブルが完成しました。
でき上がった料理は、どれも彩り鮮やかで見た目にも美しく、味も抜群。Aさんはもともと料理人として働いていた経験があり、ほかのパートさんにも元ホテルの調理担当など、腕の立つ方が多かったのです。








