
携帯電話の通話料金は1分いくら? と尋ねられてもすぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか? とかく複雑なことの多い電話の料金体系。気付かぬうちに使い過ぎたり損をしてしまったりした、3人の体験談を紹介します。
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空の上からの通話料金は…

25年ほど前、私はハワイ行きのJAL国際線に乗っていました。機内には当時、専用電話があり、通話が可能でした。付き合い始めたばかりの恋人へのサプライズを思いつき、太平洋の上空から電話をかけたのです。
私の声を聞いた瞬間、驚きと喜びが混じったような反応がありました。上空から届く私の声に、彼は驚きつつもうれしそうで、その声が私の胸を温かくしました。太平洋の上、何千kmも離れた場所からつながっているという不思議な感覚に、2人とも興奮を抑えきれませんでした。まるで隣にいるかのように、時間はあっという間に過ぎていきました。
しかし、楽しい時間は永遠には続きません。盛り上がってきたところで、ふと、お互いの頭に浮かんだのは通話料金のこと。「これ、いくらくらいかかるんだろう……?」と、不安がよぎり始めました。相手も同様に心配していたようで、泣く泣く電話を切りました。
後日、請求書が届き、私は思わず息をのみました。なんと、1分あたり数千円! 予想をはるかに超える金額に、心臓がドキドキしました。若気の至りとはいえ、思いつきの行動が引き起こした結果に、さすがに青ざめました。
幸い、当時の私は若さと勢いだけで生きていたので、請求金額を見ても、苦笑いしながら何とか支払いを済ませることができました。
◇◇◇◇◇
今、同じ状況になったら、きっと顔面蒼白になっているでしょう。あのころの私は、勢いで行動することのほうが多く、計画性というものが欠けていました。しかし、この経験を通して、物事を冷静に計画的に進めることの大切さを学びました。
著者:空野植子/50代女性・会社員
イラスト/きびのあやとら








