
冠婚葬祭の場は人生の節目となる大切な儀式。相手に失礼のないよう、心からの配慮を示すためにマナーを押さえておくことは大切です。そんな冠婚葬祭の場で、うっかり「やっちゃった!」エピソードを3本紹介します。
★関連記事:「えっ、水で乾杯!?」結婚式で親戚の視線が集中…私がやらかした大失態とは【体験談】
大事な場面で大きな勘違い

数年前のことです。勤務先の所長の祖母の葬儀があり、男性社員と一緒に焼香に出ることになりました。当時の私は、年上ということもあり少し経験があるからと、どこか自分に自信を持っていたように思います。今振り返ると、それはただの知ったかぶりに過ぎなかったのですが……。
葬儀当日、私は喪服を着て数珠や香典などひと通りの準備を済ませました。しかし出かける直前、黒のストッキングがないことに気が付きました。そのとき、なぜか「肌色のストッキングでも大丈夫だろう」と大きな勘違いをしてしまい、そのまま家を出てしまったのです。
会場に到着すると、すぐに自分のミスに気付きました。参列していた女性たちは皆、黒のストッキングを着用しており、私だけが肌色のストッキングだったのです。その瞬間、恥ずかしさが一気に込み上げ、「どうしてあのとき、きちんと確認しなかったのか」と後悔しました。
その場を早く離れたい思いで、お焼香を済ませ、所長と奥さまにあいさつをしてすぐに席を立ちました。さらに、道中の車内で一緒にいた男性社員に対して、余計な知識をひけらかしていたことを思い出し、恥ずかしさは倍増しました。自分が少しでも落ち着いていれば、そんな余計なことを言うこともなかったでしょう。
◇◇◇◇◇
その後は、静かに帰路につき、心の中で反省しました。喪服の準備をもっと慎重におこなうべきだったし、何より自分の知識が正しいかどうかを確認する姿勢が必要だったと痛感しました。葬儀は故人をしのぶ場であり、自分の心がざわついていては、礼を欠くことになると強く感じた出来事です。
著者:井田玲子/50代女性・契約社員
イラスト/きょこ








