退勤間近に患者さんが…

私は医療事務の仕事をしています。勤務先である病院は、17時までの診療時間でした。普段はほとんど残業がなく、定時に仕事が終わることが多い職場なのですが……。
ある日、ちょうど診療時間が終わりかけたころに新たに入院を希望される患者さんが来られました。入院手続きが必要かもしれないとなると、どうしても手が足りなくなります。
通常であれば上司である課長が残り、私たちには「もう帰っていいよ」と声をかけてくれるのですが、その日に限っては何も言われませんでした。私は「もしかしたら入院の指示が出るかもしれない」と思い、その場に残っていました。
しばらくして事務長が退勤する際、受付を通りかかったときに「まだ残っているの?」と声をかけられました。私は「はい、入院の指示があるかもしれないので」と答えました。すると事務長は「課長が残っているから、あなたは帰っていいんじゃない?」と提案してくださいました。
でも、課長は長い間、病棟業務から離れており現場の手続きには詳しくない様子でした。実際に何かあっても対応できるかどうかが不安だったので、「課長は病棟のことに慣れていないので、私がもう少し残ろうと思います」と事務長に伝えました。
いつもは課長をかばうことが多い事務長に対して、課長の現場業務に不慣れなことを正直に話すことができて、少しだけ胸がすっとしたのを覚えています。
◇◇◇◇◇
その後、課長が私たちに何も言わないまま残っていたのは、自分では対応が難しいとわかっていたからなのだろうと私は感じました。立場こそ上司でも、現場を支えているのは現場のスタッフです。いざというときに頼りになる部下がいないと、業務が回らないのだと改めて思いました。上司である以上、最低限は現場の動きを理解していてほしいと感じた体験でした。
著者:小森ちずか/30代女性・会社員
まとめ
「あり得ない」と感じる他人の言動に直面すると、驚きや怒り、困惑で心がかき乱されてしまいますよね。そんなときは、自分の気持ちを正直に伝えたり、心を守るために距離を置く決断も大切です。理不尽な出来事にただ傷つくのではなく、自分らしい人との付き合い方を見つけるきっかけとして、前向きに捉えていきたいものですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています








