居場所を失った日
ある日、現場から戻ると、自分の机が会議室から倉庫に移動されていました。「作業員はほとんど外に出てるし、ここなら十分でしょ」と言われ、ぼうぜんとした私。
倉庫には冷暖房もなく、書類をまとめるにも不便な環境です。社長に相談しても「彼らはデスクワーク中心だから」と言われ、苦笑いするしかありませんでした。
それでも、「これまでの恩もあるし」と自分を励まし、黙々と仕事を続けました。けれども、彼らの態度は次第にエスカレートしていったのです。
「辞めても代わりがいる」と言われて
数カ月後、廊下ですれ違った際、彼らが何げなく放った言葉が忘れられません。
「現場の人なんて、辞めても代わりがいるでしょ」
そのひと言が、心に突き刺さりました。
私は、これまで現場の安全管理や資格申請など、社内で唯一できる業務も担ってきました。それでも「代わりがいる」と言われた瞬間、何かがぷつりと切れました。
「もういいです。辞めます」とだけ伝え、私は退職届を出しました。








