
私と仲の良かったいとこは、離婚後にひとりで子育てを頑張っていました。しかし病気で亡くなってしまい、高校生の1人娘・A子ちゃんが残されました。私の叔母であり、A子ちゃんの祖母にあたるB美さんは、昔から価値観が厳しく、いとこの離婚を受け入れられないまま長年連絡を絶っていたようでした。
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突然の訃報と距離のある祖母
いとこが亡くなったとき、私はA子ちゃんと「祖母であるB美さんへ知らせるべきか」を相談しました。
「長く会っていないおばあちゃんだけど、お母さんのことは伝えたほうがいいよね?」と私が言うと、A子ちゃんは不安そうに「聞いても、どう思うのかな……」とつぶやきました。
連絡を入れると、訃報を聞いたB美さんは動揺しつつも、なかなか気持ちが追いつかない様子でした。娘(いとこ)の人生についても、「もっと違う選択をしてほしかった」と複雑な思いを口にしていました。
私は静かに答えました。「いとこは、A子ちゃんのために一生懸命働いていました。誰よりも娘さんを大切に思っていましたよ」と。
葬儀の日に起きたこと
葬儀の日、来られないかもしれないと思っていたB美さんが、予定より遅れて会場に姿を見せました。久々に顔を合わせたA子ちゃんを前に、何から話していいかわからないようで、ぎこちない空気が流れました。
しかし、ふとした拍子に、A子ちゃんの髪色を見ると、「随分明るい色にしたのね」と驚いたように声を漏らしました。表現こそ厳しめでしたが、長く会っていなかった孫への戸惑いがにじんでいたようにも思います。
気まずい雰囲気の中で、B美さんは「これからどうするの」と心配とも取れる言葉を投げかけましたが、A子ちゃんは答えに詰まってしまいました。
私は間に入り、「A子ちゃんのことは、私たち夫婦で支えていくつもりです。昔から交流もあり、部屋も用意できます。もちろん、A子ちゃんが望むならですが」と伝えました。
するとA子ちゃんは、ほっとした表情で小さくうなづいてくれました。








