「明日から来なくていい」と言われた日
数日後の朝、B美社長が営業部にやってきて、突然私に向かってこう言いました。
「あなた、もう明日から来なくていいわ。今後は別の人に任せるから」
突然の通告に言葉を失いました。理由を尋ねても「方針変更だから」の一点張り。納得できない気持ちはありましたが、静かに「承知しました」とだけ伝え、その場を離れました。
すると、そのやりとりを見ていた同僚たちが次々と声を上げました。
「こんなやり方は納得できません」「僕も退職します」
次々に退職届が差し出され、職場は一気にざわつきました。
社員たちの決断とその後
実はそのころ、先代社長の長女・A子さんが新しい会社を立ち上げており、希望者を受け入れる準備をしてくれていたのです。私を含む複数の社員がそちらへ移籍し、再スタートを切りました。
一方で、B美社長の会社は主要取引先からの信頼を失い、経営が厳しくなったと聞きました。ある日、私のもとにも「戻ってきてくれないか」との連絡がありましたが、丁重にお断りしました。働く人を大切にできない会社では、長くは続かないと感じたからです。
数カ月後、A子さんの会社がB美社長の会社を引き継ぐ形になりました。A子さんは社員の意見を尊重し、透明性のある経営を心がけています。私も営業リーダーとして再びチームをまとめる立場に戻り、やりがいを持って働いています。
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学歴や肩書よりも、誠実に働く人を正しく評価してくれる環境こそが、会社を支える力になるのかもしれません。新しい社長のもとで、また皆で力を合わせて頑張っていってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








