
24歳の私は、介護福祉士として高齢者施設で働いています。幼いころに両親が離婚し、中学生のときに母が病気で他界して以来、母方の祖父母と3人で暮らしてきました。いつか自分の介護施設を立ち上げたいという夢があり、そのステップとして転職を決意。新しい施設の面接を受けることになったのですが、その日を境に思いがけない出来事が起こったのです。
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面接で感じた小さな違和感
面接官のAさんは、私が名乗っただけで「すぐに採用したい」と言いだしました。さらに、施設の代表という女性のBさんが現れ、自ら案内までしてくれるなど、やけに歓迎ムード。ありがたい話ではあるものの、どこか不自然なほど親しげな対応に、胸の奥でわずかな違和感が残りました。
その夜、祖父母に内定を報告すると、祖父は「よく頑張ったな」と笑顔で祝ってくれましたが、祖母だけはなぜか表情がくもり、「この施設、本当に大丈夫かしら」とパンフレットを見つめていました。
祖母の態度が一変した瞬間
数日後、Bさんから「もう一度お話ししたい」と連絡があり、私は施設に向かいました。玄関の前で面接官のAさんが待っており、軽いあいさつを交わしていると、途中まで一緒に来ていた祖母が声をかけてきました。
「まぁ、ここが面接の施設なの?」
祖母はにこやかに話しかけていましたが、Aさんが「初めまして」と言った瞬間、その表情が一変し、私に想定外のひと言を告げたのです。
「あなたとは以前お会いしていますね。……今すぐ辞退しなさい」
いつも穏やかな祖母からは想像もつかないほどの厳しい口調。Aさんは顔を強張らせ、そのまま施設の中に戻っていきました。








