
仕事に追われながらも、家庭との時間を大切にしたいといつも思ってきた30代後半の私。妻のA子と、小学6年生の娘B美と過ごす毎日は穏やかで、特に問題もないと思っていました。ところが、A子の誕生日を目前に、予想もしなかった誤解とすれ違いが起きたのです。
★関連記事:「母の愛情は弟だけ…」長年の確執から抜け出した兄弟。母親の支配から離れて気付いたこと
すれ違いから芽生えた妻の不安
ある日、急な会食で帰宅が遅くなることをA子に伝えたときのことです。会食には同僚のC絵さんも参加する予定でした。それを聞いたA子の表情がほんのわずかに曇り、私はその変化が気になりました。
「担当だからC絵さんも一緒に行くよ。仕事も任せようと思っていて、ひょっとすると彼女のほうが先に評価されるかも」と軽い気持ちで話したのですが、かえってA子を不安にさせてしまったようでした。
「私は平凡だから……」とつぶやく彼女の声には、自信をなくしている気配がありました。
妻の誕生日に起きた衝撃の出来事
その不安が表面化したのは、A子の誕生日当日です。娘が送った「プレゼント見た?」というメッセージに対し、A子から返ってきたのは「捨てた」という予想外の返答でした。
動揺しながら帰宅すると、A子は涙を流しながら「私、家を出るつもり。あなた、C絵さんと関係があるんでしょ?だって証拠があるの」と言い、匿名の封筒を差し出しました。
封筒には、私とC絵さんが肩を寄せ合って歩いているように見える写真が入っていました。しかし、画像には不自然な加工があり、日付も私が別の場所にいたことを証明できるものでした。A子の誤解は理解できたものの、誰が何のためにこんなものを送ったのか、私は強い不気味さを覚えました。
防犯カメラを確認すると、数日前の夜、自宅ポストに手紙を投函する女性の姿が映っていました。顔ははっきりしませんでしたが、その後ろ姿はどう見てもC絵さんに似ていました。








