
お菓子作りが趣味の私は、職場に焼き菓子を持っていくのが小さな楽しみでした。ところがある日、机の上に置かれた「やめてほしい」の1枚のメモが、私の心を深く突き刺したのです。
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「おいしい!」の笑顔がうれしくて
お菓子作りは私の癒やしの時間です。休日や仕事終わりにクッキーやマドレーヌを焼き、翌日職場に持っていくこともありました。みんなが「おいしい!」「すごい!」と喜んでくれるのがうれしくて、それが私のモチベーションになっていたんです。
特に忙しい時期は、甘いものを食べて少しでも笑顔になってくれたらという気持ちもありました。感謝や励ましの意味も込めて、ささやかに続けていた職場でのお菓子タイム。それが思いがけない形で終わりを迎えるとは、当時は想像もしていませんでした。
机に置かれていた1枚のメモ
ある日も、いつものように焼き菓子を配り終え、自分の席に戻ると、机の上に1枚のメモが置かれていました。
「お菓子を断るに断れないのでやめてほしい」
それを読んだ瞬間、血の気が引きました。まさか自分の好意が、誰かを不快にさせていたなんて。職場には仲の良い雰囲気があり、みんな喜んでくれていると思い込んでいたのです。
その日は、仕事どころではありませんでした。誰が書いたのかもわからず、ただ「迷惑だったのか」と思うと、涙が込み上げてきました。








