変わっていった夫婦の関係
その後、義母は義父を責めることなく静かに受け止めていましたが、夫婦の会話は少なくなっていったそうです。年月が過ぎ、義父は70歳を過ぎて脳梗塞で倒れました。そのとき、義母の胸には、長い年月の中で抑えてきた感情が静かに広がっていったように思います。結果的に熟年離婚だけは避けられましたが、義母の気持ちは決して穏やかなものではなかったようでした。
まとめ
義母は、心の奥に残る複雑な思いを最後まで言葉にすることはありませんでした。怒りでも悲しみでもなく、ただ静かに受け止めていたのだと思います。義母の話を聞き、誰も悪気がなかったはずの「善意」が、長い年月をかけて夫婦の形を変えてしまったことに、言葉にし難いやりきれなさを覚えました。人の心の機微は、善意や正しさだけでは測れないということを深く考えさせられた出来事です。
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著者:明野つきこ/60代女性・主婦
イラスト/ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)








