もう生理は来ないと油断していた

そのときの私は、「さすがに生理はもう終わりだろう」と思い、生理用品を持ち歩くのをやめていました。気持ちもどこか吹っ切れていたように思います。
ところがある日、外出先で突然、生理が始まってしまったのです。予想外の出来事に頭が真っ白に! 慌てて近くのスーパーに駆け込み、生理用品を買いました。でも、対応が少し遅れてしまったせいで、下着に経血がついてしまっていて……。
仕方なく、そのままバスを乗り継いで帰ることにしました。タクシーも一瞬考えたのですが、座席が白い布で覆われている車両が多いことを思い出して断念しました。汚してしまうかもしれないと考えたら、とても乗る勇気は出ませんでした。
帰りのバスでは、おしりを隠すようにして座っていましたが、もしかしたら他の乗客には気付かれていたかもしれません。そのことを考えると、恥ずかしさで胸がいっぱいになって、まるで穴があったら入りたいような気分でした。
◇◇◇◇◇
それ以来、バッグには必ず生理用品を入れて持ち歩くようになりました。そして、できるだけおしり周りがすっぽり隠れるような服を選ぶように。同じようなことがまた起きても、少しでも目立たずにやり過ごせるかもしれないと思っています。
著者:赤井瑞穂/50代女性・会社員
閉経前の不順に悩まされる

40代後半になってから、生理周期が短くなってきました。最初は少し不安もありましたが、「そろそろ終わりが近いのかな」と思うと、気持ちがラクになる部分もありました。そんな矢先に、生理が月に2回来ることもあり、「もう終わるはずなのに」と戸惑うことも。さらに、うれしいことがあったタイミングで数年ぶりに生理が来たこともあって、体の変化には本当に驚かされました。
普段、イライラすることはあまりありませんが、寒暖差が激しいときは体がうまく順応できていないと感じることがよくあります。急に暑くなって汗をかいた直後に冷えてしまい、風邪をひいてしまったこともありました。今では、薄手でも羽織れるものを一枚持ち歩くようにしています。昔のように薄着で過ごせたころが少し懐かしく感じます。
こうした体の変化に向き合う中で、風邪をひかないように自分なりに気を付けることの大切さを実感しています。また、食事面でも乳製品や大豆製品をこまめにとるようにしてからは、疲れにくくなった気がして、気持ちも少し落ち着いてきました。
【沢岻先生からのアドバイス】
50代半ばくらいまでの人で、最後の生理から12カ月以上出血がない場合を「閉経」と診断することが多いですが、実際には2~3年ぶりに生理と似た出血を起こす「閉経後出血(月経様出血)」を経験する人も少なくありません。出血が不正出血と区別しにくい場合や、少しでも不安があれば、婦人科で経腟エコーや内膜検査を受けることをおすすめします。
監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
医療法人社団 沢岻美奈子女性医療クリニック理事長。産婦人科医。
2013年より神戸で婦人科クリニックを開業。女性検診や更年期を中心に女性のヘルスケア領域に長く従事。2025年9月には、恵比寿に婦人科・美容皮膚科Takushi clinicを開業。更年期ドックでの女性特有の健康評価から治療までを、経験豊富な産婦人科女医がワンストップで提供。心身の不調が特徴な更年期の揺らぎ世代を対象に、“女性医療コーチング”という新スタイルで全人的なサポートをおこなっている。また、Instagram(@takumina _clinic)や、podcast「女性と更年期の話」、YouTubeチャンネル「8時だヨ 更年期全員集合」などを通じ、幅広く情報発信をおこなっている。
◇◇◇◇◇
毎日を前向きな気持ちで過ごすよう心がけると、不思議と更年期の不調にも立ち向かえる気がします。どんなことでも、「楽しもう」という気持ちがあると、自然と乗り越えられるのかもしれません。
著者:佐藤みな/50代女性・パート
まとめ
閉経前の生理の変化は、閉経に向けて体が準備を進めている自然なサイン。とはいえ、生理の出血と病気が原因の出血の区別がつきにくい時期でもあるため、「更年期だから」と自己判断せずに、不安な症状があれば早めに婦人科などを受診して相談しましょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています








