現れた救世主、救いの言葉とは
食器棚の中身をどうにかしなくてはと思いつつ、数週間を過ごしたころ、また、娘夫婦が片付けにやってきました。食器棚の中身についてまだ私は何も手を付けていませんでした。娘夫婦も困っているだろうなと思いながら、私が仕事から帰ると、事態は一変していました。食器棚は空の状態、中身はすべてゴミ袋にまとめられ、「不燃ゴミ」として屋外に出されていたのです。
あぜんとした私が娘に問うと、「自称『整理整頓マスター』のおばちゃんがやって来たんだよ」とのこと。県内で1人暮らしをしている60代の義姉が来て、「使わなかった物はね、いらない物なのよ!」と、どんどん片付けたということでした。義姉は離婚から1人暮らしへと移行した今どきの「おひとり様」。片付けもいろいろ経験してきたので、片付け事情に慣れているのでした。
義母に対しても、長女として丁寧な説得をしたようです。「ああ、この食器のこと、覚えてるよ。子どものころ見て、お花柄がきれいだなって思ったわ。こういうの、お母さんがお仕事とか親戚付き合いとか、とっても頑張って集めた品々だよね。本当に大変だったでしょう? 娘としてとても感謝してるよ。でもね……必要なものって時代によって変わるのよ。孫たちには必要ないかもね。私が少しもらっていくから、あとは処分してもいいよね?」義姉の言葉に義母は涙ぐみながらうなずいたとのことでした。
まとめ
今回、片付けに救世主となったのは義姉でした。若いめいっ子夫婦を応援しようと駆け付けてくれました。実の娘である義姉のやさしい言葉かけによって、義母の心は随分と救われたようです。おかげで、娘夫婦の同居に向けて作業を進めることができました。
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著者:森原あさみ/50代女性。平日はお勤め、週末は農業。夫、子ども、義父母と暮らしている。多忙でも趣味やスポーツの時間はなるべくキープ。育児、介護、町の行く末までいろいろ気になる。
イラスト/ほや助








