もうもうと煙が…!

私が大人になって初めて葬儀に参列したのは、数年前、親戚の葬儀でのことでした。子どものころは、お焼香は親が代わりにしてくれていたので、私はただ手を合わせるだけ。作法など意識したこともありませんでした。
大人になると、当然ながらひとりで焼香の順番が回ってきます。そのときも、「どうやるんだったっけな」と思いながら、順番を待っていました。前の人の様子を見ようにも、皆祭壇に向かっているので、背中しか見えません。
抹香を香炉にくべるということだけは何となくわかっていましたが、どのくらいの量を取ればいいのかはわかりませんでした。
いざ自分の番になったとき、私は緊張のあまり、思いきり抹香をつかんでしまい、それをなんと3回も繰り返してしまったのです。すると、香炉からもうもうと煙が上がり、前に座って読経をしていた僧侶の姿が見えなくなるほどに。
後ろに座っていた親族の何人かはクスクスと笑っていて、「しまった……」と思ったときにはもう遅く、私の後ろの方は焼香をせずに、手だけを合わせて済ませていました。
焦りと恥ずかしさで頭が真っ白になりながら席に戻ったのですが、「焼香ってこんなに難しかったっけ……」と、後になってじわじわ反省が押し寄せてきました。
◇◇◇◇◇
私にとって最初の経験で、こんな失敗をするとは思ってもみませんでした。けれど、この失敗がきっかけで「事前に作法を知っておくことの大切さ」を強く意識するようになりました。
著者:小野妹子/30代女性・主婦
イラスト/きょこ
まとめ
社会人になると、学生時代とは異なり、喪服の準備や焼香の作法など、知っていて当たり前とされるマナーに向き合う場面が突然訪れます。体験談のように、いざというときに慌てて恥ずかしい思いをしないためにも、日ごろから冠婚葬祭のマナーに関心を持ち、最低限の知識を備えておくことが、大人としての責任であり、故人を落ち着いてしのぶ心構えにもつながるのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています








