椅子に残った衝撃の痕跡

3カ月以上生理が来ていなかったある日。仕事の繁忙期で予想外の出来事が私を襲い、慌てふためくことになりました。
コールセンターでの勤務中のことです。そのころ、私は更年期に入り、3か月以上生理がなく、「もう来ないかも」と油断していました。ちょうど繁忙期で、ひっきりなしに電話が鳴り続け、休憩も予定より大幅に遅れて取らざるを得ない状況でした。
しばらくすると、おなかがじくじくと痛み始めました。ようやく休憩に入ろうと立ち上がった瞬間、椅子にまで血の跡が! 思わず息をのみました。
コールセンターでは、休憩時間はオペレーターごとに決まっていて、自由に席を立つことはできません。緊急時はSV(スーパーバイザー)の許可が必要です。繁忙期は長い電話を続けて受けることも多く、つい座りっぱなしになってしまいます。
慌ててトイレへ駆け込み、トイレットペーパーで何とか応急処置をして、1階のコンビニへ走りました。幸い黒い服を着ていたため目立たずに済みましたが、「もし白い服だったら……」と考えるとゾッとします。
席に戻ってSVに報告すると、「大丈夫、こういうことは慣れてるから気にしないで」と、あっさりした反応。40代、50代も多い職場だったこともあり、恥ずかしさはあったものの、少しホッとしました。
この出来事以来、年齢に関係なく、必ず生理用品を持ち歩くようになりました。特にコールセンターのように休憩時間が管理されていて自由に動けない職場では、念には念を入れた準備が必要だと痛感しました。
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予期せぬ出来事は、最も油断しているときに訪れると実感しました。幸い私は更年期への理解がある職場だったので助かりましたが、今後は男性が多い職場でも認知や理解が広がり、誰もが安心して働ける環境が増えることを願っています。
著者:太田佐知子/50代女性・パート








