ホームと電車の隙間に落下

駅のホームで電車に乗ろうと、時計を気にしながら慌ただしく駆け足になっていたある日のことです。次の瞬間、思わず背筋が凍りつくような、身の毛もよだつ体験をしてしまったのです。
その日、電車に乗り遅れそうになり、焦っていた私は、なんと足を滑らせて停車中の電車とホームの隙間に腰まで落ちました。その瞬間、頭が真っ白に……。周囲を見回しても声はかからず、私は必死に腕の力だけで縁によじ登りました(※非常時は無理に動かず、駅係員を呼ぶか、ホーム上の非常停止ボタンを押しましょう)。
ホームに戻れた途端、恥ずかしさと悔しさで涙がにじみましたが、「自分で抜け出せた」という妙な達成感も残りました。もし、もう少し深く落ちていたら――と思うと、今でもゾッとします。
あの日以来、足元と周囲の様子をしっかり確認してから動くようになりました。
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今回の出来事を通して、周囲に頼りきりにならず自分の身を守る意識を持つようになり、困っている人を見かけたら、「今度は自分が手を差し伸べよう」と強く思うきっかけになりました。
著者:松尾奈々/30代女性・パート








