低層階住民が気をつかっている理由
気になった私は、たまたま廊下で会った3階の住民の方に、居心地などを尋ねてみました。すると、「上層階の方々に迷惑をかけないように気を付けている」という言葉が返ってきて驚きました。
詳しく聞くと、以前から一部の住民同士で、共有スペースの使い方や生活リズムの違いから小さな行き違いが積み重なっていたそうです。例えば、エレベーターの乗り方や順番待ちで「譲り合い方」の感覚が階層によって違い、言葉を選ばない注意が飛んできたり、宅配ボックスの長時間利用や共有スペースの私物化など、ちょっとした誤解や不満が生まれていたのだとか。こうした積み重ねによって、低層階の住民の間では「余計な争いを避けたい」という気持ちが広がっているようでした。
私はその話を夫にすると、夫も驚いていました。
私たちにも距離を置かれている?
ある日夫が、「急いでいたのでエレベーターを使ったら、『混み合う時間帯は控えてもらえたら助かる』と言われた」と打ち明けました。強い口調ではなかったものの、なんとなく使用を遠慮してほしい雰囲気だったといいます。
そして私自身も、ラウンジでお茶を飲んでいると例の3人組によく声をかけられるようになり、話題の端々で「高層階に住めない事情があるの?」といった探るような言い回しをされ、次第に落ち着かない気持ちになっていきました。








