
ラーメンが大好きな私は、念願をかなえて半年前に小さなラーメン店を開きました。ところが、思っていたほど客足が伸びず、開業から半年で廃業まで頭をよぎるほど追い込まれる日々が続きました。
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ラーメン店の厳しい現状
店を開いた当初、私は「味がよければ必ずお客さまが来てくれる」と信じていました。しかし現実は甘くありませんでした。立地の影響もあって売り上げは伸びず、家賃の支払いも厳しくなり、仕込んだ食材を廃棄するのがもったいなくて、自分の食事もほとんどラーメンになっていました。
「おいしいはずなのになぁ……」
努力しても報われない日々に、気持ちは少しずつ沈んでいきました。
ある“評論家”を名乗る男性の来店
そんなある日、40代くらいの男性が来店し、店内を見回しながらメモ帳に何かを書き始めました。普通のお客さんとは少し雰囲気が違い、名刺を取り出して「ラーメンのレビューブログを書いている」と自己紹介してきました。A山さんと名乗るその男性は、定番の醤油ラーメンを注文。
緊張しながら提供すると、彼はすぐには手をつけず、じっとラーメンを見つめたまま、「チャーシューは?」とひと言。「レビューのために来ているのだから、特別にしてくれてもいいだろう」といったニュアンスでした。
納得しきれない気持ちもありましたが、せっかく来てくれたのだからと考え、チャーシューを追加して提供しました。








