ようやく順番が来たけれど…気になる視線
その後ようやく順番が回ってきて、A子が注文。続けて私も、自分と母が好きなプリンを2個購入しました。精算を終えて店を出ると、例の女性が近づいてきました。
「ちゃんと私の分も買ってくれたのね」
「お引き受けしていませんよ」と返すと、女性は「受け取ったんだから当然でしょ」「袋が2つあるなら、1つちょうだいよ」と、筋の通らない要求を続けます。
話がまったく通じず、私たちはあぜんとするばかりでした。
そこへ母が登場…態度が急変した理由
そのとき、「2人とも、お待たせ!」と聞き慣れた声。待ち合わせをしていた私の母が到着しました。母はA子とも仲が良く、今日は3人でカフェに行く予定だったのです。
ところが、母が女性を見るなり表情が変わりました。
「……あれ? Cさん? うちのマンションの方よね?」
女性は一瞬で青ざめ、言葉を詰まらせるばかり。どうやら母が管理している賃貸物件の入居者だったようです。母によると、ここ最近は連絡が取りづらく、郵便物の受け取り状況などから生活の様子が確認できず、気になっていたとのことでした。
私たちが列で起きた一連の出来事を簡単に説明すると、母は「そういう事情だったのね」と驚きながらも、まずは状況を正確に把握しようと女性に向き直りました。
「今日はここでばったり会っただけだから、詳しい話は改めて聞かせてくださいね。ご自宅の状況も確認したいので、後日ご連絡します」
母は淡々と、しかし落ち着いた口調で伝えました。








