相談もなく家を売却され、離婚を決断
夫が定年退職し、これからは夫婦2人の生活が始まる……と思っていた矢先のことでした。
ある日、夫が売買契約書のような書類を差し出し、「この家は売った。海外に行くぞ」と言ったのです。私は言葉を失いました。私に相談もなく、住んでいた家の売却を進めていたのです。怒りと不安が一気に込み上げました。
私は「もう無理です。私は離婚します」と伝えると、夫は信じられない言葉を返してきました。
「それくらいで離婚? 妻は黙って夫についてくるものだろ」
そのひと言で、私の気持ちは完全に固まりました。私は専門家に相談し、手続きを進めることにしました。夫はようやく事の重大さに気付いたようでしたが、もう遅かったのです。
住む場所を失った私は実家に戻り、静かな生活を選びました。夫の身勝手な判断が、離婚の決定打になったのは間違いありません。
夢の海外生活が崩れた、その後
離婚後、夫はひとりで海外へ渡ったと聞きました。しかし、現地で契約した住居をめぐり、思わぬトラブルに巻き込まれていたようです。詳しい経緯はわかりませんが、結果的に住む場所を確保できず、金銭的にも困窮していったと後から知りました。
「助けてほしい」「送金してほしい」という連絡が来ることもありましたが、私にはもう関係のない話です。
頼りにしていた私の弟一家も、タイミング悪く日本へ戻ることになり、思い描いていた生活とはほど遠い状況だったようです。結局、1年もたたないうちに日本へ戻ったと聞きました。








