1年後の変化
それから1年。私たちの農家は独自販路を確立し、オーガニック志向のレストランやカフェと新たな取引が始まりました。仲間も増え、事業は思いのほか順調に広がりました。
そのころ、かつての取引先であるB山さんの会社は、使用する農産物が変わったことで品質面の評価が揺らぎ、苦戦しているという話を耳にしました。
そんなタイミングで、B山さんの会社の副社長・C川さんから私に直接電話がありました。
「以前は急なご連絡でご迷惑をおかけしました。社内でも、契約終了は唐突すぎたという声が多かったのです。私たちは御社の品質に支えられていましたし、立場としても依存していた部分が大きかったのに……」
C川さんは、丁寧に頭を下げてくださいました。
その後、会社の体制が見直され、新しい方針のもと再建が進むことに。改めて私たちの農家と長期契約を結びたいとの打診をいただき、慎重に検討した上で、新体制下での再契約が決まりました。
数カ月後。私生活でも環境に少し変化がありました。以前から農家の販路開拓や事業面をサポートしてくれていたA子さんとは、引き続き仕事上の協力関係を深めていました。再建後のC川さんの会社が運営するレストランに一緒に足を運び、今後の販売戦略やコラボ企画の可能性について意見交換をする機会も増えています。
お世話になってきた方々にも、事業が順調であることを近いうちに報告できればと思っています。
まとめ
急な要求や一方的な判断は、ビジネスの信頼関係を損ねてしまうことも。一方で、品質や誠実な仕事を評価し、長く付き合おうとしてくれる相手とは、結果的に良い関係が続くものだと実感しました。これからも、自分たちの理念に合った形で、信頼してくださる方と長期的な関係を築いていければと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








