
数年前、実家を建て直したのをきっかけに、母と同居を始めました。反抗期で素直になれない娘と、あまり余裕のない妻との関係を気にかけながらも、私は仕事の都合で単身赴任を続けていました。そんな中、久しぶりに帰宅した私を待っていたのは、想像もしなかった事態だったのです。
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反抗期の娘に追い詰められていく妻
単身赴任中、妻から頻繁に電話がかかってくるようになりました。内容はいつも、娘への不満です。
「もう限界。今日もムカつくことばかり言われた」
「反抗期っていうレベルじゃない」
ある日、妻はこんな出来事を話してきました。ケーキを買って帰ったものの、娘が「いらない」と言い、結局手を付けなかったというのです。私は、「それはショックだな……」と答え、妻の気持ちに寄り添おうとしましたが、妻はさらにイラ立ちを募らせていました。
「すぐ帰ってきて。あなたから注意してほしい」
とはいえ、仕事の都合ですぐに帰れる状況ではありません。私は「反抗期はいずれ落ち着くものだ」と伝えつつ、妻の気分転換になればと、1人旅を勧めました。
私が「少しリフレッシュしてきたらどうだ?」と提案すると、妻の声は一気に明るくなり、「じゃあ沖縄に行こうかな」と話していました。
帰宅すると、誰もいない家
それから約1カ月後。久しぶりに連休が取れ、私は自宅へ戻りました。しかし、家の中は静まり返っており、母も娘も妻も誰ひとりいません。慌てて妻に連絡すると、返ってきたのは冷たい言葉でした。
「私たちに、娘なんていないでしょ」
あまりに突拍子もない言葉に、私は言葉を失いました。何度かかけ直しましたが、妻は感情的になり、話になりません。不安になった私は母に連絡を取り、母と娘が近くの親戚宅に身を寄せていることを知りました。








