
私はかつて、当時の年収が約400万円だったことを理由に、交際していた女性から別れを告げられた経験があります。それから数年がたち、彼女は大企業に勤める男性と交際していると聞きました。久しぶりに連絡を取る中でも、相変わらず私に対して優位に立つような言動が続き、正直なところ複雑な気持ちになったのを覚えています。ただ、そのころの私の状況は、彼女が知っている過去とは大きく変わっていたのです。
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失意の中で再会した幼なじみからの連絡
あれは6年ほど前のことです。年収を理由に婚約が破談となり、人と関わることに臆病になっていた私は、心身ともに疲れ切った状態で仕事も辞め、外出を控える日々を送っていました。
そんな私に、地元の幼なじみであるA子から突然連絡がありました。
「久しぶり。今度、気心の知れたメンバーだけで集まるんだけど、よかったら来ない?」
明るい声に、私は戸惑いながらも懐かしさを感じました。A子は私の近況をどこかで耳にしていたようで、無理のない形で声をかけてくれたのです。
本音を打ち明け、地元に戻る決意
私は、結婚の話がなくなったことや、仕事を辞めたことを正直に打ち明けました。「収入が低いからって理由で別れたんだ」と話すと、A子はしばらく黙った後、静かにこう言ってくれました。
「それなら、無理して続けなくてよかったんじゃない? あなたの価値は、数字だけじゃないよ」
その言葉に、張り詰めていた気持ちが少し緩んだのを覚えています。さらにA子は、「一度地元に戻ってきたら? 仕事も、私が紹介できるかもしれないし」と、具体的な提案までしてくれました。
悩んだ末、私は都内のアパートを引き払い、地元へ戻る決断をしたのです。








