数年後、元恋人からの突然の連絡
それから月日が流れ、6年後のある日。かつて交際していたB美から、突然連絡が入りました。
「結婚することになったから、報告してあげようと思って」。そう言って彼女は、相手が大企業勤めであることや、収入の話を得意げに語り始めました。過去の私の年収を引き合いに出し、比較するような言葉が続いたため、私は短く「そうなんだ。よかったね」とだけ返しました。
話題は一向に終わらず、B美は自分の選択が正しかったと強調するように話し続けました。そこで私は、事実として「私も結婚する予定だよ」とだけ伝えました。
すると彼女は驚いた様子で、「あのころと変わらないのに?」と、また収入の話に触れてきました。私はそれ以上説明する気になれず、静かに会話を終えようとしたのですが——。
思わぬ形で訪れた、立場の変化
そのとき、そばにいたA子が私の様子を察し、代わりにあいさつをしました。落ち着いた口調で、「以前はご縁がなかったようですが、そのおかげで今の私たちがあります」と、丁寧に言葉を選びながら話してくれたのです。
そして現在の私の仕事や状況についても、A子は落ち着いた口調で、事実だけを簡潔に伝えました。地元に戻った後、今の会社に就職したこと。そこで経験を積み、責任ある立場を任されるようになったこと。そして、収入面も以前とは比べものにならないほど安定し、生活に不安を感じることはなくなったこと――。
あくまで淡々とした説明でしたが、その内容を聞いたB美は、しばらく返す言葉が見つからない様子でした。私はそのやりとりを最後に、連絡を取ることをやめました。
現在、私はA子と結婚し、仕事にも前向きに取り組みながら穏やかな日々を送っています。あのとき、収入という一面だけで判断されていたら、今の生活はなかったかもしれません。
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年収という表面的な条件だけで人を判断するか、背景や人柄を含めて向き合うか。その違いが、人生の分かれ道になることもあります。長い時間をかけて築かれた信頼関係が、結果的に大きな幸せにつながって本当によかったですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。








