婚約報告すらマウント材料
1年後、妹が婚約したと母から聞きました。祝福の気持ちで連絡すると、「妹に先越されてかわいそう」と、相変わらずの調子。
婚約者は急成長中の企業に勤める会社員だそうですが、妹はその人に対しても、「顔は好みじゃないけど、お金あるから」「私と結婚できるだけありがたいでしょ」と、まるで品定めするかのような言い方でした。
結婚式が近づき、私が出席の意向を伝えると、妹から即座に返事が来ました。
「工場勤務の兄とか、本当に恥ずかしいから来ないで」
冗談ではないとわかり、私は「それなら、もう関わらない」と静かに言いました。妹は「縁切りでよろしく」と笑っていました。
立場を知った瞬間の豹変
数日後、妹が青ざめた顔で私の前に現れました。
「……なんで、今まで教えてくれなかったの?」
話を聞くと、妹の婚約者が、仕事の関係者から私の名前を聞いたのがきっかけだったそうです。工場で扱っている技術や、過去の取引について話題に上がり、そこで初めて私の立場を知ったとのことでした。
私は、長年工場で関わってきた製造技術をきっかけに、いくつかの企業と取引を続けてきました。その延長で経営に関わる立場になることもありましたが、特別に話すようなことではないと思い、家族には詳しく伝えていなかったのです。
後日、妹の婚約者から直接連絡があり、「妹さんの言動について、事実かどうか確認したい」と尋ねられました。私は感情的になることなく、これまで妹から言われたことや、その場で実際にあったやりとりを、事実として説明しました。判断は本人に任せるつもりで、余計な意見は加えませんでした。
その後、価値観の違いが明確になり、双方で話し合った結果、婚約は解消されたと聞きました。私が何かを決めたわけではなく、それぞれが自分の立場で判断した結果だったのだと思います。
私は今も工場で働いています。その姿勢を認め、支えてくれるパートナーと出会い、来年結婚する予定です。派手さはありませんが、自分の仕事に誇りを持ち、人を尊重することが、遠回りでも一番確かな道だったのだと、今ははっきり言えます。
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仕事や肩書きで人を見下し続けた妹。その言葉や態度が、最終的に自分自身の立場を追い込んでしまいましたね。人を下げて自分を上げようとする生き方より、人を尊重する生き方のほうが、最後は報われるのだと感じさせてくれるのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。








