
私は両親と妹の4人で都内に暮らす、アラフォーの会社員です。妹とはとても仲が良く、「このままずっと一緒に暮らせたらいいね」と話すこともあるほどでした。ところが2カ月前、妹は結婚し、結婚相手の実家で暮らすことになったのです。
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嫁ぎ先は、都会から離れた土地
「どうしても結婚してほしい。必ず大切にするから」と何度も求婚され、妹は交際期間の短いまま結婚を決めました。いわゆるスピード婚です。
嫁ぎ先は、都心からかなり離れた自然の多い地域でした。体があまり強くない妹は、以前、仕事中に体調を崩して入院したこともあります。慣れない環境で無理をしていないだろうかと、私はずっと気がかりでした。
妹が引っ越してしばらくたったころ、様子を知りたくて電話をすると、出たのは義母でした。妹は携帯電話を家に置いたまま外出しているとのこと。「とても楽しそうに家事をしてくれているわよ」と義母から話を聞いて、私はひとまず安心したのですが……。
連絡が途絶えた妹と、拭えない違和感
それから1カ月。妹からは一度も連絡がありませんでした。不安になり、再び電話をかけると、また義母が出ました。「今は外出しているから」と言われ、私は強い違和感を覚えます。どうしても妹と直接話したいと伝えると、「今夜には必ず連絡するように言っておくわ」との返事。その言葉を信じ、夜になって私は妹にメッセージを送りました。
「何か困っていることはない?」
しばらくして返ってきたのは、こんな文章でした。
「たいへんだけど楽しいし
すごく良くしてもらってる」
「けしきもいい所だし
てんきも穏やかで最高なの」
それを読んで、私は一度「そうならよかった」と返しました。けれど、どこか引っかかるものがあり、もう一度画面を見つめ直しました。すると、文章を縦に読んだとき、そこに浮かび上がった言葉は――「たすけて」。その日のうちに、私は家族に事情を説明し、夜遅くに妹を迎えに行きました。翌日、妹の携帯電話から自宅に電話がかかってきました。出たのは義母です。
「うちの嫁がいなくなったんだけど! あなた、何か知らない?」
私は落ち着いて、「昨日、妹を迎えに行きました。今は私たち家族と一緒にいます」という事実だけを伝えました。妹から話を聞くと、義母が携帯電話の使用を細かく把握しており、連絡も自由にできない状況だったそうです。家事だけでなく、畑の手伝いや雑用まで任され、心身ともに限界だったと打ち明けてくれました。夫は実母に何も言えず、妹を気づかうこともなかったとのことでした。
私たちは両親と話し合い、妹を無理に元の家へ戻す必要はないと判断しました。








