娘のひと言が突き刺さる
数週間後の休日。特に予定もなく過ごしていたところ、夫がまた「A子に会ってくる」と言いだしました。我慢の限界だった私は、娘の前であることを承知の上で、「家族は後回しなの?」と問いかけました。すると夫は、「ただの友だちなのに、疑うの?」と、どこか嘲(あざけ)るような態度。
涙が出そうになった、その瞬間でした。娘が静かに、しかしはっきりと言ったのです。
「ただの友だちなら、ママや私との約束、壊さないよね?」
その言葉に、私は息をのみました。さらに娘は、「さっきからパパのスマホにたくさんメッセージが来てるよ」と続けました。そのひと言で、夫の表情は一変。ろくに説明もせず、慌ただしく家を出ていきました。
その後、娘は「前に、パパのスマホを見ちゃったことがあるの」と打ち明けてくれました。そこには、ハートやキスマークなどの絵文字が多く使われたやりとりが表示されていたそうです。娘なりに不思議に感じ、私に伝えるタイミングを迷っていたのだと話してくれました。
娘の小さな胸に、こんな思いを抱えさせてしまっていた――。私は、強く背中を押された気がしました。
決断のとき、行動が示した答え
数カ月後、私は準備を整え、夫に今後についての話し合いを持ちかけました。夫は相変わらず、「友人として相談に乗っていただけだ」と繰り返しましたが、私はこれまでの経緯や、娘から聞いていた話、そして日常の中で目にしていた通知内容などを踏まえ、感じていた違和感を冷静に伝えました。
夫のスマホには、ロックを解除しなくても表示される通知として、「一緒にいると落ち着く」「次は泊まりで行こう」といった文言が繰り返し届いており、それは友人関係とは言い切れない内容だと、私には感じられました。
それらを総合的に受け止めた結果、私は娘の心と生活を最優先に考え、離婚という選択に至りました。手続きについては専門家に相談しながら進め、母娘で新しい生活を始める決断をしたのです。








