思いがけず明らかになった、私の立場
A社は、私がフリーランスとして活動していた時代を経て立ち上げた会社です。現在は医療業界向けの製品を扱う小規模な企業として、少しずつ知られるようになっていました。
義弟は動揺した様子で、思わず口に出してしまったのでしょう。
「え……社長? あの……?」
その場に居合わせた、姉と私の幼なじみであるB子が、静かに「身内だとしても、今の言い方は失礼だと思いますよ」と言いました。周囲も小さくうなずき、義弟はそれ以上何も言えなくなっていました。
式が終わった後、義弟はどこか落ち着かない様子でした。後から知ったのですが、私の会社は、彼が仕事上で関心を持っていた取引先の1つだったそうです。彼は取り繕うように話しかけてきましたが、これまでの発言をはっきりと認めたり、謝ったりすることはありませんでした。
B子は以前から、義弟が私にだけ態度が違うことに違和感を覚えていたそうです。「彼は独学で道を切り開いて、今は会社を率いている人よ」と伝えると、義弟は気まずそうにその場を去っていきました。
その後に起きた、仕事上のすれ違い
その後、義弟は仕事の面でも思うようにいかなくなったようです。結果として、私の会社と彼の関係先との契約は成立しませんでしたが、それは私個人の判断ではなく、あくまで社内での検討結果でした。
しかし義弟は納得できなかったのか、私のせいだと感じていた様子。事実とは異なる話を周囲に広めようとしたようですが、根拠がなく、自然と信用されなくなっていったと聞いています。
義弟は職場で居心地を失い、最終的に退職。妹との関係も次第に冷え込み、話し合いの末、別々の道を歩くことになりました。一方で私は、仕事に引き続き向き合う日々を送っています。
今回の出来事を経て、妹は「見る目を養わないとね」と前向きに笑うようになりました。
まとめ
兄として、これからの妹の人生に、きっと良い出会いがあると信じています。今回の経験を通して、妹自身も「人を見る目」を改めて考えるきっかけになったようでした。肩書きや表面的な評価ではなく、その人がどんな姿勢で人と向き合い、どんな行動を積み重ねてきたのか——それこそが本当の価値なのだと、私自身も改めて実感しました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








