冷暖房を消し回る夫、節約思考の真意は

結婚して24年、私の影響を多少は受けているはずの夫ですが、根っからの節約家として常に家計を気にしています。冷暖房の電源や、携帯電話の買い替えなど、わが家ではちょっと風変わりなやりとりが日常茶飯事です。
私の夫は、結婚してからというもの、基本的に節約第一の関西人です。夏になると「冷房をつけると寒い」と言いながら家じゅうのエアコンを片っ端から消し、寒くなっても暖房も消して回ります。見ていると、本当に電気のスイッチを操作して回るのが趣味なのかと思うほど。一見すると私とは対照的に映る行動ですが、これも夫なりの価値観と言えるのでしょう。
そんな夫は、携帯会社のキャンペーンで入手した1円の携帯電話を、ずっと何年も使い続けていました。もともと型落ちだった上に、デジタル機器に夢中で使い込みすぎた結果、動作がかなり遅くなっていたのです。
あるとき、長男の体育祭で撮影を頼んでみると、起動の遅さゆえに大事なシーンを逃すはめに。それ以降、家族の行事は専ら共有のiPadで写真撮影をするようになり、スムーズにことが運びました。
人によってお金をかけたい部分はそれぞれ違い、私の夫もスマホやタブレットはよく使うのに、ほかのことにはお金を使いたがりません。とはいえ、家族みんなが同じ空間で快適にデジタル機器を使えるのは、ちょっとした幸せだと私は感じています。夫の行動を理解しつつ、時々は家族全員にとって心地良い環境を整えたいと思うのが、私の本音です。
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夫は私に感化されながらも節約を貫いています。私はそんな夫を見守りつつ、家族にとって心地良いデジタル環境を模索していきたいと思います。
著者:中田明子/50代女性・主婦
イラスト/ゆる山まげよ








