
人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんが、ステキなおばあちゃんを目指す連載「ときめけBBA塾(ばばあじゅく)」。今回は、誰もが陥りがちな「もったいない」のワナについて。経済用語の「サンクコスト」をキーワードに、賢く軽やかな生き方のヒントを探ります。
その「もったいない」は正しい?
皆さんは「サンクコスト」という言葉をご存知でしょうか? サンクはThankではなくSunk。日本語に訳すと埋没費用。事業や行為に投じた資金や労力のうち、たとえ事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のことです。
例えば、新しい洋服を買ったけど、全然似合わなくてまったく着なくなってしまったとします。もう二度と着ることはないけれど、返品できないので代金は返ってきません。この失った代金が「サンクコスト」です。これに関係して「サンクコストの誤謬(ごびゅう)」という言葉があります。

二度と着ない服をしまい込んでいることで収納スペースが狭くなり、本来入るはずのものが床に散乱したり、収納スペースを増やすために棚など買ってさらにお金を費やしたりしてしまう。こういう判断の誤りを「サンクコストの誤謬」と言うそうです。
私はケチなので、これがものすごく多いんです。
例えばDVDをレンタルしたらつまらなかった。つまらないなら見るのをやめればいいのに、レンタル代がもったいないからと、最後まで見てしまう。その場合、DVDを見ている時間をほかのことにも使えたのに、自分の大切な2時間を無駄にしてしまうわけです。こんなこと、しょっちゅうあります。
「もったいない」と物を大事にする気持ちも大切だけど、本当にその「もったいない」は正しいのか。これからは「サンクコストの誤謬」になってないかも、気を付けたいと思います。
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「もったいない」という気持ちが、実は大切な時間やスペースを奪っているかも?「サンクコストの誤謬」という考え方を知り、執着を手放すことの大切さに気付いた和田さん。本当の意味で「自分を大切にする判断」について、改めて考えるきっかけになりますね。
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