
夫はずっと1000円カット派でした。「どこで切っても一緒」と言い張るその背中を、ある日そっと押してみたくなったのです。
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「1000円カット歴=年齢」の夫
夫は小さいころから「早い・安い」がセールスポイントの理容室でしか髪を切ったことがなかったそうです。実家に帰省するときや結婚式の前など、例外的に3000円程度の理容室に行くことはあったものの、基本は予約不要の1000円カットが習慣になっていました。
ある日、「美容室には行かないの?」と夫に尋ねると「髪なんてどこで切っても一緒」との答え。それを聞いて、私は「同じかどうか、体験してみてから判断しても遅くないよ」と提案してみました。「私が代金を出すから、一度美容室に行ってみない?」と促すと、夫は「そこまで言うなら」と首を縦に振ってくれました。
美容室、初体験!
せっかくの美容室。どうせならイメチェンも楽しんでもらいたいと、私は雑誌やSNSの髪型写真をいくつか見せながら、夫に「どんなスタイルにしたいか」ヒアリングを重ねました。ABテストのように何度も見比べ、ようやく夫の中で「これに挑戦してみたい」という髪型が決まりました。
しかし、次に夫は「美容師さんに、これをどう伝えたらいいかわからない」と困惑。「写真を見せれば伝わるよ」と言っても、「オシャレな専門用語で聞かれたら、返せないかも」と不安げです。その“オシャレな専門用語”が何かは私にも不明でしたが、オーダーの場面だけ私が同席して通訳役になることで解決しました。
美容室では、かわいらしい女性の美容師さんが担当してくださることになり、その瞬間から夫の緊張が目に見えて伝わってきました。私は場を和ませるように両者に確認をしながらオーダーをし、「あとはよろしくお願いします」と一旦帰宅。施術が終わったころに迎えに行くと、そこには別人のようにイメチェンした夫の姿がありました。
本人も仕上がりに満足したようで、私が払うつもりだった代金も「気に入ったから」と自分で支払っており、その上次回の予約まで入れていました。








