長年の習慣はそう簡単に変わらないのと実感
よく使う物ほど取りやすい所に置き、模様替えがいったん終了しました。作業スペースも広くなり、動線も改善し、母も「使い勝手が良くなった」と大変満足していたのですが、思わぬ弊害が。
というのも、年を取った母は、新しい環境になかなか慣れることができなかったのです。例えば、以前は背伸びしてようやく届く上の棚の隅にあった調味料一式をコンロのすぐ横に置いて目に付くようにしたのですが、使おうとするたびに元あった場所を探してから、「ない。何で? ああ、そういえば移動したんだっけ」と気付くようです。
また、流しの下にある棚の一番奥にしまわれていたよく使う鍋を手前に出したのに、わざわざ奥をのぞいてから「ああ、そういえば手前に出したんだっけ」と手前に戻って探すということも。こんな感じで、使いやすさと見つけやすさを重視して移動したはずが、どうしても以前の場所に行ってしまうのです。
もちろん、今までの習慣があるので、そういったことも起きやすいと思ったのですが、ここまでとは思いませんでした 。私自身は、調味料にしても鍋にしても、すぐ視界に入る場所にあるので、数回間違えただけで特に困ることはなく、使いやすいと喜んでいたのですが。年を取ると、何十年も続いて来た習慣を変えるのは至難の業なのだと痛感した出来事でした。
まとめ
せっかく使い勝手を考えておこなった模様替えでしたが、長年の習慣を上書きするのは想像以上に大変なことでした。結局、母と相談して元の位置に戻すことに。一見不便に見えても、本人にとっては「どこに何があるか考えずに動ける」ことこそが、一番の使いやすさだったのです。
良かれと思って進めた片付けが、かえって親のストレスになってしまうこともあります。実家の片付けは、単なる効率化だけでなく、本人の「体の記憶」や「心地よさ」を尊重しながら、ゆっくり進めていくのが正解なのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小沢 ゆう/40代女性。長野県在住。低体温&極度冷え症の脱出を目指して、温活に夢中。
イラスト/エェコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています








